この記事では二つのことを書く。一つ目は僕の小説の書き方の姿勢のこと。二つ目は僕が新しく書く小説の文体のことだ。 ここ数ヵ月は僕は動画制作をしていた。初めての体験だったがとても面白かった。その総決算としてストーリーものの長編動画を作ったりもし…
長編動画の『結月ゆかりはコピー機になるようです』をYoutubeとニコニコ動画で公開しました。全部で四本のシリーズもので、完結済みです。よろしければご覧ください。 youtu.be www.nicovideo.jp
僕は『ちいかわ』の1巻から8巻までを読んだ。面白かった。この記事ではネタバレありで8巻について述べようと思う。8巻はいわゆる「セイレーン編」である。 まず前提について語る。『ちいかわ』の中心は主人公ちいかわと友人のハチワレの関係性だ。物語の中心…
自作の小説『真子と鏡』を同人誌で発表しました。編者は九頭見灯火さんです。次のリンクからお買い求めいただけます。 booth.pm 『真子と鏡』は、主人公がある日に突然、鏡に自分の姿が写らなくなることから始まります。主人公は当初鏡像のない暮らしに適応…
長い小説を書くためには、それだけの距離を走破するだけのモチベーションが必要になる。作者にとっての興味や関心と言い換えてもいいだろう。作者のもっとも強い関心対象が、文章という車を走らせるガソリンとして機能するのだ。 その関心対象とは、たとえば…
Pixivで開催されている「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2026」向けに短編小説を発表しました。 www.pixiv.net 題名は『ドライブと眠りと果てしなく長い僕のチェイス』で、お題の「引っ越し」を自動運転車に絡めて書いてみました。20分ほどで読め…
近況報告の記事である。 僕は今長編小説を書いている。取りかかる前に全体で155000字になるだろうと予測をした。前半が75000字で後半が80000字という予測だ。僕はプロットを組まずにいきなり本文を書くかたちで小説を書くので、これは計画というよりは予測に…
僕は新潮文庫でナボコフの『ロリータ』を読んだ。あまり面白くなかった。ただ読むことで考えさせられることがあったので、今回はそれについて書く。 考えたのは『ドン・キホーテ』において典型的であるような、空想に浸りきった主人公像ということである。そ…
以前に僕は長篇小説の『アラタ』を発表した。多くの人に読んでほしい作品なので、今日はこの小説を紹介する。 ひとことで言えば『アラタ』は「死にたくなったときに読む小説」である。死にたくなっている気分が何年も続いており、今も混迷のさなかにいるとい…
『高野書店』の要諦はともかく「羽目を外す」ということだろう。この物語はあるべき規範からどこまでも逸れていく。これが長篇小説なら逸れるだけ逸れたあと正しい道に戻ってくることも可能かもしれないが、一万字という短い小説なのでそういうことは起こら…